2024年12月25日。呪術廻戦が29巻・30巻を同時に発売して完結を迎えました。
「愛ほど歪んだ呪いはないよ」という台詞があるように、呪術は呪いにも近い人を縛り付ける”愛”の物語でした。
呪術廻戦も大好きな作品なので、完結記念に勝手に感想を語っていきます。
「オマエがいないと寂しいよ」

呪術において「寂しいよ」って、最上級の愛の言葉だったんだなって。
呪術廻戦0で、五条が傑の死に際に言った言葉。正解は芥見先生にしかわからないけど、五条「1人は寂しいよ」→夏油「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」だったのでは?と最終巻まで読んで、私はそう納得した。(きっとこれは、読者が各々好きに解釈していいと思う)(ちなみに、先生曰く五条が0巻で一度発した言葉らしい)


それにしても、虎杖の「今の(瀕死状態)の伏黒に生きろなんて(そんな簡単なこと)言えない。(生きても地獄が待ってるかもしれない)でも、“俺は”お前がいないと寂しいよ」ってめっちゃ呪術っぽくていいな〜と!
つまりは、俺のために生きてくれということで。基本的に呪術のキャラクターって”あなたのために”っていう自己犠牲とか偽善っぽい優しさってなくて…、“俺が””私が”こう生きたいからこうする!!みたいな済々としててかっこいいんですよね…。
それこそ、伏黒の「俺は不平等に人を助ける」とか野薔薇の「懸けられるわ、私が私であるためだもの」も倫理観とか道徳とか建前とか以前に”自分”が軸にある台詞で、とても好きだ。
呪術廻戦は人間賛歌だった
もともとは一般人として生活してた虎杖が、いきなり呪術の世界に放り込まれて、敵も味方も一般人も巻き込んで死んでいく最悪な経験を繰り返して。
そんななかで最終的にたどり着いたのが、善悪じゃなくて生きてることそのものを肯定するようなドストレートな人間賛歌だったのがとにかく嬉しい。

呪術廻戦30巻引用
呪術界は人が簡単に死ぬし、呪いも呪詛師も命を軽々に扱う。
それに対抗する呪術師は、自己防衛と任務のために命を奪わないといけないから徐々に命の尊さを忘れていってしまうんだと思う。
五条先生とか乙骨とか、真希さんたちは多分、躊躇いなく殺せるけど。
虎杖が壊相を殺したときは「ごめん」って呟いたり。あとで釘崎と話し合ってたりしてて、やっぱりまだそういうところは真人間なんだなって。
澁谷で大量殺人をさせられたり、死滅廻游で裁判にかけられたり、目の前で伏黒を奪われたりして、普通だったら病んでたり、鬱になったりして闇堕ちしててもおかしくないのに、それでも命の価値観を失わずに立ち上がれるのがすごいなって。
むしろ、そういう経験があるからこそ、ラストの人間賛歌の言葉にも重みが出てる気がする。
自分の役割を理解して 全うしていくことが生きていくことなんじゃないかって 最近まで思ってたんだ それで死ねたら正しく死ねたって言えるんじゃないかって でも今は、それは少し違う気がしてる 食ってクソして寝るだけでも 病気になって寝たきりでも 自分の人生が誰とも繋がらなくて何も残らなかったとしても その人を形作る思い出よりも小さな記憶の欠片が どこかを漂っているだけで人の命に価値はあるんだよ
多分、虎杖は入学時の決意表明でも「自分にしかできない(宿儺を食う)ことをやって人を救う」って言ってたぐらいだから、最初の頃から生き方とか、人生の役割っていうのをすごく大事していたんだと思う(多分、無意識に)。
それが、無差別大量殺人・仲間の死を目の前で経験して「自分の役割を果たさないと生きることにも死んだことにも意味がない」って使命感や切迫感に駆られて、必要以上に役割を求めてしまって。
真人との最後の戦いから宿儺と戦うまでは、「歯車」って言葉からも、ずっと役割を求めてたんだろうなって感じた。
同じ「自分の役割」って言葉でも、多分、時期によって全然本人の気持ちが違って
①入学時:呪術界に入りたてで、使命感に燃えていた
②澁谷無差別大量殺人後:役目を果たさないと生きていようが死んでいようが自分に価値は無い思っていた
そして、後半になればなるほど、「役割」を全うすることへの責任感が強くなっていった。
忙しい人に刺さる人生観
物語ラストでこれまでの戦いを経て成長した虎杖が宿儺に説いた人生観は、宿儺には一蹴されましたが、今、忙しなく働いている現代人にはかなり刺さると思いました。
特に若い方や、成果主義な仕事で日々奔走されている方々。
もちろん、責任を持つことも、自分の役割を全うすることも大切ですが、それに追われて心を痛めたり、思いつめたりしてしまっては本末転倒です。
「結果出せない奴は価値無し」
「何にもできない」
「誰にも必要とされてないかもしれない」
大きな社会や経済の枠組みでとらえると、自分の価値はとても小さくてぞんざいに扱われるものかもしれないですが、
家とか友達とかネットとか。
そういった小さな社会のなかで自分の価値はとても尊いものです。
普段はこんなに長々と書かないので、後半グダついてしまいましたが、
呪術廻戦、とても良い作品でした。
作者の絵やセリフから感じ取れる情景描写がとても好きだったんですよね。
特に後半は秀逸でした。
真希さんと河童が相撲を取ったときに「自由論」を語り合ったときの描写で引き込まれて、その後、伏黒が虎杖に話した、守りたかった生活のなかで使われた「手癖で作った料理」という表現がとても好きだったんですよね。
何度でも読み返したくなるような、そんな作品です。
おまけ:宣伝
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